弁当もたせりゃ 食いたがる
こんにちは、片桐茂夫です。
材木もたせりゃ 重たがるし
夜なべ仕事は 眠たがる
弁当もたせりゃ 食いたがる
昭和46年に流行った、トリスウイスキーのCMのクダリです。
ベテランが若者の不甲斐なさを見て
グチる光景は、昔も今も変わりません。
そもそも若者が未熟なのは、当たり前で
どんなベテランであっても、若いころ、未熟だったはずであり
それは、昔も今も将来も、変わりません。
★ ベクトルが重要
私にとって、未熟かどうかは大した問題ではなく
重要なのは、ベクトルです。
ベクトルを言い換えれば、向上心であって
その若者が、常に頑張って
上を目指しているかどうかです。
昨日より今日、今日より明日
もっと速く、もっと正確、もっと良いクウォリティ
仕事にどれだけ執念を燃やしていますか?
私はソコを見ているわけで
今の瞬間の、出来栄えで
若者を評価しているわけではありません。
必死に頑張る、向上心豊かな人を見れば
もっともっと、成長するように
応援しようと思うのは、自然な気持ちです。
もうひとつ重要なのは、責任感です。
仕事は、すべて順調に予定通りいくわけではなく
思わぬトラブルや、お客様からの突然のご要望により
時間内に終わらないことが、シバシバあります。
そんな時に、極端ですが
『今日は、友達と飲み会の約束があります』
とか言われて、サッサと帰られては、
そんな人に、重要な仕事は任せられません。
逆に、重要な仕事を任されれば
若者はどんどん成長し、
更に、重要な仕事が回ってきて
益々、能力が向上して
好循環になります。
★ 趣味と仕事は両立しない
ダラダラ仕事をするのはダメで
仕事をサッサと終わらせて、
ちゃんと定時に帰宅して
プライベートの時間を大切にすべきだという
意見があります。
そこまでは、大賛成です。
仕事に支障が無ければ
何をやるのも自由だし、
いろいろな趣味を持つべきだと思います。
私自身も、40代の頃、トライアスロンに夢中になった時期がありました。
平日の夜中とか、休日とかは、トレーニングをしっかりしていたし
年に何回か試合に出ていました。
問題はそこからです。
トライアスロンに夢中になっていた頃、
仕事では課長職に就いていて、
仕事上の緊急トラブルが、頻繁にありました。
もし試合の最中に、緊急トラブルが発生したら
どうしますか?ということです。
実際に、重なったことは一度もありませんでしたが
もし、重なったとしたら
迷うことなく、仕事上の緊急トラブルを優先して
試合はあきらめるつもりでした。
究極の選択として、
一方を取り、他方を捨てる覚悟をしなければなりません。
その意味で
趣味と仕事は両立しない
ということです。
別に、誰もが仕事を選択すべきだと思いません。
人それぞれの選択であり、人生観であって
どちらもアリだと思いますが
仕事を取れば、趣味は捨てる覚悟をしなければならないし、
趣味を取れば、仕事は捨てる覚悟をしなければなりません。
仕事を放り出して趣味に走る人や、責任感の無い人に対しては
会社としては、重要な仕事を任せることはできません。
重要な仕事が回ってこなければ
その人の能力は向上しないし
役職は上がらないし、給料も上がらない。
ただ、それだけのことです。
★ 人間関係は仕事の妨げになる時代
余談ですが、趣味で広げた人間関係は
能力の幅を広げるという話もありますが
それも、私は賛成できません。
インターネットがこれだけ発達し
技術革新が急速に進んでいく時代になると
その都度、自分のパソコンで
最良の専門家、最新の技術、最安値の商品を見つけて
調べていくことが必要です。
そうなると、逆に、身近な専門家に頼れば
既成概念に縛られ、誤った判断、時代遅れの技術、高い買い物を選択して、
悪い結果を招きかねず、
安直な人間関係は、むしろ仕事の妨げになるように思います。
趣味とか、人間関係とかは、程々にして
あくまで、気分転換とかストレス解消だと思うくらいが
ちょうど良いのではないでしょうか