表の顔と裏の顔
こんにちは、片桐茂夫です。
先日、ある会社から、場所が手狭になったので、
自販機を撤去して欲しいとの、申し出がありました。
その会社は、ちょうど2年前に、当社が自販機を設置した会社です。
★ わかりやすいウソ
ああ、何とわかりやすいウソだろうと呆れつつ、
契約期間が2年なので、撤去しました。
この会社は、携帯電話の代理店で
2年前に、この会社の方から
御社の自販機を設置する代わりに
携帯電話を契約して欲しいと
しつこい営業を受けて
携帯電話何台かを乗り換えた経緯があります。
場所が手狭になったとの理由は、明らかにウソで、
他社自販機との入れ替えのバーターで
新たな携帯電話の契約を目論んでいることは、ミエミエです。
もちろん、ビジネスでバーターはよくある話であり
こちらも割り切っているので、それ自体は何とも思わないのですが
問題は解約をするためにウソをつくということです。
わざわざ、ウソをついてまで、本音を隠す社風に卑しさを感じます。
こういう時に、いつも思い出す出来事があります。
★ 詐欺にひっかかる
自販機を始めたばかりの頃
詐欺に引っかかったことがあります。
ある幹線道路沿いに本屋があって、
軒先テント屋根はボロボロで、
いつも店内は閑散としています。
その入口には、自販機が1台あって
当社の営業マンが、自販機を入れ替えませんか?と声掛けしたところ
スンナリ、入れ替えることになりました。
ところが、半年が経過したころ、本屋のご主人から電話が掛かってきて
店舗の改装工事を行うことになり、自販機を残す場所が無くなるので
自販機を直ちに撤去して欲しいとのことです。
契約上は、やむを得ない理由があれば
契約期間内でも、ペナルティ無しで撤去できることになっていたので
ご主人の話を信じて撤去しましたが
その3日後には、チャッカリ、別の自販機がついていて
店舗の改装工事も、何ヶ月経っても、全然はじまりません。
文句を言っても、急に改装工事計画が無くなって・・・
の一点張りで、ラチがあきません。
実は、当社が自販機を設置したときに、礼金を払っていたので、
ミスミス、礼金を騙し取られたということです。
とても悔しい思いをしましたが、
顧問弁護士に相談しても、立証が難しいと言われて、
結局、あきらめることになりました。
このときの反省から、以後の契約書には、
『理由の如何にかかわらず、契約期間内の解約にはペナルティを支払う』
という条項を設け、再発を防止しましたが、
悔しい思いは、未だに忘れることはできません。
自販機を長年やっていると、
このようなウソは日常茶飯事なので
自然と、相手の損得勘定を深読みするクセがついて
表の顔と裏の顔を見破る能力がだんだんと身につきます。
★ 信頼関係を築く方法
そもそもビジネスとは、損得を競うゲームだから
自分が得をするためには、相手を欺いて損をさせても
やむを得ないと安易に考える人がいますが、
そんな浅はかな考えは、全然ダメです。
なぜならば、ビジネスは多くの人や会社と信頼関係を築かなければ
大きな成功は得られないからです。
つまり、平気でウソをつく人や会社は、そもそも信頼されないので
一瞬、あぶく銭を得ることがあっても、長い目で見れば、必ず失敗しています。
それでは、ウソさえつかなければ、信頼関係が築けるかというと
それほど単純ではありません。
信頼関係とは、お互いに本音を言い合えることが、最も大切だと思っていますが
多くの人は、ウソはつかないけれど、中々、本音を言わないので
信頼関係には至りません。
だから私の場合は、相手の本音を引き出すためには、
まず、自分の方から、本音をズバズバと言うこと
特に相手が欲しがる情報を、事前によ~~く調べて、
相手が驚くほどの、情報量と質、正確さ、スピードで、
さらけ出すことが重要だと思っています。
そうすれば、普通は本音を話さざるを得なくなるし
それでも本音を話せない人は、自然と離れていくので
残った人と信頼関係を築くことができるということです。
次回のブログは、来年1月6日の予定です。
それでは、みなさん、良いお年を
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◎ フリーベンド対応自動販売機 (特許査定済み、登録手続中)
自販機のフリーベンド機能を用いて利用者に無料でドリンクを提供する基本技術
◎ ドリパ自販機の取材記事が日経産業新聞に掲載されました
http://www.jms80.co.jp/news/?p=1#1477356334-371266
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