万歩計自販機
こんにちは、片桐茂夫です。
本日は、『万歩計自販機』という新発明をご紹介します。
『万歩計自販機』と言っても
まさか、自販機を背負って歩くわけではありません。
毎日たくさん歩く人に、自販機からご褒美として
ドリンクを差し上げるという、ちょっと風変わりな自販機です。
《特許出願済 特願2016-207788 自動販売機及び健康増進支援システム》
★ 自治体主催の健康増進活動
自販機無であれば
自治体が万歩計を使った健康増進活動を主催するという例は
既に、実際に始まっています。
例えば、奈良市では、万歩計を使って
毎日たくさん歩く人に、ポイントを与えるシステムです。
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1469689882224/index.html
奈良市の例を詳しく説明すると
まず、奈良市が、市民に先着順で専用の万歩計を配布します。
市民は、その万歩計を毎日使って、万歩計内のメモリに
1日単位で、歩いた歩数の記録を保存します。
そして、その万歩計を、市内に設置した読取装置にかざすと
その人の歩数記録が、万歩計のID番号とともに
奈良市のデータセンタに送信されて、
1ヶ月単位で、8000歩以上を20日間歩いた人には150ポイント
6000歩以上を20日間歩いた人には100ポイントを与えます。
ちなみに、そのポイントは、奈良市が運営する地域ポイント制度と連動していて
奈良市内の加盟店で買い物をしたり
奈良市が運営するイベントなどに参加すると、ポイントを貰えて
貯めたポイントで、奈良市の特産品が貰えたり
加盟店での買い物が割引になったり
奈良市が運営する交通機関のICカードに換金することができます。
★ 『万歩計自販機』の仕組み
このシステムを、さらに便利にしようと発案したのが『万歩計自販機』です。
『万歩計自販機』は来年の運用開始を目指していて、
年内には試作機が完成する予定です。
『万歩計自販機』が必要な理由は2つあります。
第一の理由は、万歩計読取を手軽に出来るようにしたい、ということです。
奈良市の場合、わざわざ、市役所などの限られた場所に出向く必要があって
面倒臭くて、結局、続かず三日坊主になってしまいがちです。
だから、できるだけ身近な場所に万歩計読取装置を設けることはとても重要です。
もし、街中の自販機に読取装置を組み込めば
自販機は、24時間、365日、いつでも稼働しているので
誰もが手軽に利用できて、この課題が解決します。
第二の理由は、ポイントを簡単に使えるようにしたいということです。
ポイントシステムのスタート時の、最大の課題は、
ポイントの使いやすい環境の整備です。
初めは、どうしても加盟店など、ポイントが使える場所が少ないので
だんだん利用者は利用しなくなって、
結局、ポイントが捨てられてしまいがちになります。
もし、街中の自販機でポイントが使えれば、
身近な場所で、しかも少ないポイントでも消費できるので、
ポイントが捨てられる問題は少なくなるでしょう。
★ 損得勘定ではない
一般的なポイントシステムとは違って
市民活動におけるポイントシステムの要点は
損得勘定ではありません。
万歩計をつけて、毎日毎日8000歩を1ヶ月続けて、
やっとの思いでドリンク1本貰えるくらいであれば
損得勘定では、到底、割に合いません。
そもそも、万歩計を使う動機は、ドリンク欲しさではなく
自分自身が、より健康で長生きしたいからです。
その動機に対して、8000歩を1ヶ月続けた結果、
ドリンク1本というカタチになって
そのカタチを家族や友人に話をすることによって
活動の輪が、更に広がるというカラクリです。
自治体としても、市民がより健康になって働き続けて、
より元気で長生きしてもらえれば
税収は上がるし、医療費は削減できるので、大助かりです。
これからの高齢化社会に向けて、このような活動は
ますます広がっていきそうです。
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◎ 万歩計自販機を特許出願しました
特願2016-207788 自動販売機及び健康増進支援システム
◎ ドリパ自販機の取材記事が日経産業新聞に掲載されました
http://www.jms80.co.jp/news/?p=1#1477356334-371266
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