喫煙ルーム
こんにちは、片桐茂夫です。
喫煙者vs非喫煙者の対立は、思いのほか根の深い問題です。
カレコレ20年以上昔になりますが
初めて課長に任命された頃に
受動喫煙問題が、世の中で騒がれ始めました。
課員全員を集めて話し合った結果、執務室内は全面禁煙となり
その代わり、喫煙ルームを新たに作って、
そこで喫煙するという社内ルールが決まりました。
私自身、タバコを止めて、10年以上になりますが
その当時は、喫煙していたため、
正直言うと、仕事しながら、タバコを吸えなくなって不満でしたが
健康問題を出されてしまうと、全く反論できないので
シブシブですが、執務室内全面禁煙でまとめました。
★ タバコ問題は続く
ようやく喫煙ルームが出来上がって、ヤレヤレと思いきや
これをキッカケに、更なるタバコ問題が続くことになります。
まず、喫煙ルームから、タバコの煙が漏れ出すという苦情です。
非喫煙者にとっては、かすかなニオイも我慢できないようで
何とか対策してくれと、新たな要求がはじまります。
結局、喫煙ルームに扉を設け、壁を天井まで伸ばして密閉し、換気扇を1台増設して
非喫煙者が名づける、毒ガス室が完成しました。
しばらくすると、またまた、厄介な問題が始まりました。
ある女性社員が、私のところに来て、
最近、女子トイレで、ときどき、タバコのニオイがして
火事になったら危ないので、何とかしてほしい・・・
犯人は誰か分かりませんが、すぐに捕まえて、止めさせてほしい。
む・む・む・む・む
犯人が分かっていればともかく
まさか、女子トイレに張り込むこともできず
一体どうやって、犯人を特定したら良いのでしょうか?
これには、さすがに参りました。
仕方がないので、犯人でなさそうな女性から
ひとりひとり順番に話を聞いて、
容疑者を少しずつ、絞り込んでいきました。
数名のヒアリングが終わった段階で
この人ではないかと、確信できたので
思い切って、その人を呼んで問い詰めたところ
幸い、スンナリと白状しました。
犯人は、新人の技術者で、
ストレス解消のために、どうしても喫煙したかったようですが
喫煙ルームは、男性ばかりなので
なかなか入ることができなかったそうです。
なるほど、なるほど、言われてみれば、確かにね・・・
早速、いっしょに喫煙ルームに入って
喫煙ルームデビューを後押しして、一件落着しました。
★ 喫煙時間は仕事時間か?
さらに、悩ましい問題は
喫煙時間は仕事時間か否か、です。
非喫煙者に言わせれば
喫煙ルーム内で、談笑している姿は休んでいるとしか見えないようです。
それに対して喫煙者の言い分は
イヤイヤ、喫煙ルーム内の話は、組織を越えて、多くの人と知り合い、
打ち解けて話ができる貴重な情報交換の場であって
長い目で見れば、仕事に大いに役立っている、ということです。
非喫煙者からは、喫煙者は仕事時間中に休んでいるので
同じ給料は不公平だと言い張るようになり
いやいや、仕事の価値は時間ではない、中身が重要だ!
少しばかりのコミュニケーションの時間でガタガタ言うような人は
ロクに仕事もできないハズだ
などと対立は、どんどんエスカレートして
だんだん、話がややこしくなってしまいます。
この問題も、いくら足掻いてみたところで
非喫煙者の言い分のほうが、正論なので
問題になれば、非喫煙者に従うしかありません。
先日、社内で組織の大異動があって
新しいメンバが事務所内にたくさん加わりました。
これまでは、喫煙者がいなかったため、問題はありませんでしたが
今回、異動してきた人のほとんどが喫煙者だったため
早速、全員で話し合ってもらいました。
結局、喫煙者の希望を受け入れて
15時の10分休憩を、11時と15時で夫々5分休憩に分けるように就業規則を変更し
そのかわり、この休憩時間以外は、喫煙禁止として決着しました。
たかがタバコ、されどタバコ
管理職にとって、決して、無視できない問題です。
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◎ フリーベンド対応自動販売機 (特許査定済み、登録手続中)
自販機のフリーベンド機能を用いて利用者に無料でドリンクを提供する基本技術
◎ ドリパ自販機の取材記事が日経産業新聞に掲載されました
http://www.jms80.co.jp/news/?p=1#1477356334-371266
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